卒前研修について
症例勉強会
卒後研修について

 

卒前研修について

 

目的

  1. よりよいゆとりある一般教育
  2. 専門教育機関の延長
  3. 講義室に代わる臨床実習の充実

全国の柔道整復養成施設における三年間のカリキュラムにおいては、学生に方法論と適切な物の見方を指導する研修(患者体験)が非常に少ないというのが現状です。
臨床研修体験は、病気に絶えず接することで、計り知れないほど貴重な知識訓練を受けるとともに、教室の講義で理論的知識を得るばかりでなく、直接実物に触れてすぐに役立つ臨床能力を身につけることが出来ます。
しかし、医学部の教育や研修システムと比べると、柔道整復師養成施設における三年間の教育は非常に短く、さらに国家試験取得後は、すぐに医療の現場に臨床の知識をほとんど持たずに巣立って行き、卒業後も系統的に指導を受けられない状 況で働くことになります。
このような状況下においては、自分ひとりで曖昧な知識をもって診療に従事することになり、誤診・医療過誤が起きる可能性が高くなります。従って、現在のカリキュラムの範囲では到底到達できない臨床能力の専門知識を、卒前研修を通して補い、正確な思考習慣を養うことを目指します。
※卒前研修とは、臨床研修協力医療機関で柔道整復師に必要な臨床の知識と技術を修得することを目的とした、本学院独自の研修です。

研修時間・場所

平日 (月曜日 ~ 金曜日)
9:00 ~ 11:30  14:30 ~ 17:00
大宮医療専門学院付属研修施設(大宮ヒルズクリニック、大宮ヒルズ接骨院、メディプレックス大宮)

研修内容

第1段階 (期間 1年生 4月~3月)

・受付・問診、診察・処置・検査、会計、薬説明など一般的な業務と接遇スキル
・物療機器の全般的な知識と使い方を学ぶ
・フィットネスジムマシンの取り扱い
・包帯の固定(上肢、下肢、体幹)
・柔整手技療法(基本)
第1段階 (期間 1年生 4月~3月)

第2段階 (期間 2年生 4月~3月)

・外来診察立会
・保険請求算定のルールと方法
・硬性、軟性材料を用いての固定(ソフトシーネ、アルフェンス、ギプス)
・MMT、ROM測定法
・固定肢位
・単純X線写真の読影
・柔整手技療法(応用)
第2段階 (期間 2年生 4月~3月)

第3段階 (期間 3年生 4月~9月末)

・整形外科的テスト法
・整復法、固定法
・鑑別方法(骨折、脱臼、打撲、捻挫)
第3段階 (期間 3年生 4月~3月)

卒前研修タイムスケジュール

研修施設に来院された患者様を初検時から復帰するまでの経過を追うことにより、その症例に対応できる能力を養う。

月曜日

症例勉強会実習説明
受け持ち患者紹介
オリエンテーション

火曜日

治療実習治療実習
(カルテを閲覧し、時系列的に理学所見、治療経過等の確認)

木曜日

症例カンファレンス症例カンファレンス
(患者様の症状や治療方針等の説明)
プレゼンテーション
(質疑応答形式で症例について勉強したことを確認)

金曜日

まとめまとめ
(臨床症例レポート作成及び提出)

症例勉強会

卒前・卒後研修生を対象に症例勉強会を行っています。
当学院の研修施設(クリニック、接骨院)に来院された患者さんの多くの症例に触れることで教室の講義では学べない実践的な医療の知識を得ることができます。

卒後研修について

卒業後も、本学院関連医療施設で、卒後研修を受けることができます。
より多くの臨床体験を積む事によって、傷病などに関する医学的判断能力など資質向上を図り、実務能力を高めることができます。

目的

柔道整復師が医療人としての人格を涵養するとともに、果たすべき社会的役割を認識しつつ、業務として取り扱う外傷などに適切に対応できるよう、基本的な臨床能力(態度・基本的知識・技能)を身につける。

研修期間

原則として3年間(当学院の付属関連施設にて勤務)

対象者

原則として、大宮医療専門学院柔道整復師科を卒業し3年未満の免許取得者。ただし、他校を卒業した免許取得者で、卒業後3年未満の希望者も研修可能。

研修内容

医療人としての基本的姿勢・態度

良好な患者・施術者関係、守秘義務、インフォームドコンセント、安全管理

経験すべき柔整療法・検査・手技

医療面接技法、身体診察法(検査、手技を含む)、柔道整復師の業務範囲、て既往章の見極め、緊急性の把握と対応

経験すべき施術法・評価

整復、固定、後療法、治療機器の効果と取扱い、患者評価・指導管理

経験すべきその他事項

施術録・証明書などの記載、各種保険取扱い事務、医接連携