はじめに

林一志学院長 柔道整復師は骨折・脱臼・打撲・捻挫等の外傷を治療することが本業であり、患者様の患部に直接手を当て状態を診ながら治療していきます。そのため、治療する行為は現代社会で発達が著しいAIロボットが代わり普及していくことはないでしょう。しかし、柔道整復師の置かれている環境は、柔道整復師や施術所の数も増え続け飽和状態に成っており患者様が必要としている確かなスキルを持った柔道整復師が選ばれる時代になっています。そのためにはエビデンスに基づく外傷治療の判断基準と技術を身に付けなければなりません。また、スポーツ技術指導の教育もトップアスリートを育てた本物の指導者から学ぶことにより、スポーツ外傷の治療や予防に対応する能力も養われます。柔道整復師は、医療、スポーツ、介護などの多方面で活躍できる資格ではあります。しかし、現在の社会情勢のなかで何が必要か、何を求められているのかを見極めることも必要です。そして、指導者との出会いにより大きく道が拓ける可能性があります。どんな困難な状況にも打ち勝っていく人間性を養い、本物となれる知識・技術を学び、夢に向かって歩んでいきましょう。

学院長
林 一志