先月末、研修施設のクリニックにテニスをしていて左大腿部後面が急に痛くなり来院された患者さんがいました。左大腿部内側後面上部に若干の皮下出血斑(出血により皮膚が青白くなる)と陥凹、熱感がみられ左下肢を動かすと痛み、また跛行(片足を引きずって歩く)もみられ、診察の結果、肉離れと診断されました。

「肉離れ」とは、スポーツ活動時などで急激に筋肉が収縮した結果、筋線維の一部が損傷することをいいます。大腿部に多く発生し、要因としてウォーミングアップの欠如や筋の柔軟性の低下、ハムストリングと大腿四頭筋の筋力のアンバランスがあげられます。

「ハムストリングス」とは
 大腿部の後面にある筋肉で、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋の3つ筋肉をハムストリングスといい、内側ハムストリングスが半腱様筋、半膜様筋、外側ハムストリングスが大腿二頭筋に当ります。作用としては、股関節では伸展、膝関節では屈曲に関係します。
   大腿部後面の筋肉    引用:解剖学 医歯薬出版株式会社


肉離れの初期処置としてアイシングをしたのち包帯で患部を圧迫固定の治療を施しました。
再損傷を起こさないよう日常生活での指導を含め治療を行っています。